睡眠設計室
記事1:睡眠の質は「時間」より先に“リズム”で決まる
「7時間寝たのに疲れている」。
この現象は、睡眠時間が足りないというより、体内時計のズレが原因のことがあります。
睡眠は“量”だけでなく、“いつ眠るか”で回復効率が変わります。
ポイントは、起きる時刻を固定することです。
就寝時刻をいきなり完璧にするより、起床を一定にする方が、睡眠全体が整いやすい。
なぜなら体内時計は、朝の光・食事・活動量といった「朝の情報」で強く同期されるからです。
このページでは、まず「リズムが崩れると何が起きるか」「起床固定がなぜ効くか」を、実践できる形に落とし込みます。
●リズムが崩れると、何が起きているのか
人間の睡眠は、「疲れたから眠る」という単純な仕組みではありません。
実際には、次の2つの要素が重なって眠気が生まれています。
ひとつは、起きている時間が長くなることで蓄積する睡眠圧(眠気の蓄積)。
もうひとつが、体内時計によって決まる眠るタイミングです。
この2つが揃ったとき、人は自然に眠くなります。
問題は、現代の生活ではこのタイミングが簡単にズレてしまうことです。
夜遅くまで明るい光を浴びる、休日に遅くまで寝る、食事や活動時間が日によって大きく変わる。これらはすべて、体内時計を後ろにずらします。
するとどうなるか。
睡眠時間自体は確保していても、「体が眠る準備をしていない時間」に寝ることになります。結果として、浅い睡眠が増え、朝起きたときに回復感が得られなくなります。
「7時間寝たのに疲れている」という状態は、多くの場合ここで起きています。